アロハ！

これが2021年最後のニュースレターになります。

いよいよハワイの「冬」。

そう、ハワイの「ベストシーズン」到来です。そして「ベスト」シーズンは、不動産が一番忙しくなる「ピーク」シーズンでもあります。

ハワイ島の「冬」といえば、マウナケアの「雪」、「クジラ」、「プライベートジェット」、そして、「

不動産」。売り物件が極端に少ない今、不動産市場はどう動くのでしょうか？

さて、先月のテキサスに続き、今月はロサンゼルスに出張してきました。クリスマスシーズンのビバリーヒルズは綺麗でした！　

が、ロスは寒すぎです。

ハワイに住む有難みが身に染みて分かりました。

今月も暖かなハワイの風をお送りします！

最後までお付き合いください。

Kai

コナ最新市場動向
2021年12月

コナの一戸建て

2021年の終盤に入り、売り物件数がさらに減少しました。中値は先月より若干落ちて＄925,000。12月1日時点の売り物件数はたったの54戸でしたが、本日、19日の時点では僅か41戸まで落ち込んでいます。これは前年同月比でマイナス58.6％！　昨年暮れも、売り物件数の少なさが際立っていましたが、これをはるかに上回っています。現在＄1ミリオン（100万ドル、1億円強）以下の売り物件は、コナ全体で僅か9戸のみとなっています。

通常コナでは200戸程度の戸建てが常時売りに出ています。

下は価格帯別の売り物件（青）と成約物件（グレー）をまとめたものです。

コナのコンドミニアム

私がハワイ島で不動産業に携わるようになってから18年。これまでで、ダントツで売り物件数が少ない状況です。コナ全体でたったの21戸。これは昨年同時期と比較して84.2％の減少です。ここまでくると「キャッシュ力」と「運」に頼らざるを得ない状況になります。

依然強い売り手市場が続いています。

冬場を迎えて

ハワイは、季節によって不動産市場が影響を受けます。下のグラフはコナの戸建ての四半期毎の取引件数を追ったものですが、

毎年第2四半期にその年のピークを迎える傾向があることが分かります。取引完了まで45日～60日かかることを考慮すると、ハワイ島の不動産が一番動くのは2月～4月です。

ハワイのベストシーズンに多くの人がハワイを訪れ、その結果不動産が売れる構図が浮かびます。

そして、今まさにハワイ島はピークシーズンに突入しようとしています。。

アメリカの中央銀行にあたるFRB＝連邦準備制度理事会は、景気を下支えしてきた量的緩和策を前倒しして終了させることを決めるとともに、来年、3回の利上げを行う想定を示しました。これがどのように不動産市場に影響を与えるのかは、まだ定かではありませんが、極端な在庫不足とハワイのピークシーズンが重なることで、ハワイ島においては、強い売り手市場はまだしばらく継続すると考えてよいと思います。

ハワイ島リゾート市場

ハワイ州内で最も多く高級物件（300万ドル以上）が取引されるのがコナ地区であることはご存じですか（2015～202年）？*

1. コナ、ハワイ島 (2021年は74戸**)

2. ワイレア、マウイ島(34 **)

3. サウスコハラ、ハワイ島 (34**)

4. ワイキキ、オアフ島 (5 *)

5. カハラ、オアフ島 (25 *)

ハワイ島＝ラグジュリー

*タイトルギャランティ社による。2015年～2021年

**2021年1月～6月

リゾート市場もコナ同様、極めて強い売り手市場になっています。この傾向は今しばらく続くでしょう。

不動産トピック

How Working From Home is Changing

the Suburbs as We Know Them

リモートワークが郊外に及ぼしている影響

この記事はコロナ禍における、都市部から郊外への人口流出の影響について触れています。原文記事のリンクは下にありますので、ブラウザーの翻訳機能を利用して是非読んでみてください。

ざっくりまとめておきます。

＊ウォールストリートジャーナル紙によれば、都市部と郊外の人口の移動は、郊外への流出がプラス43％。都市部からの人口流出が止まらない状況で、コロナ以前の都市部への流入トレンドが逆に。

＊スタンフォード大学の調査によれば、米国大都市の人口はおよそ15％減少している。

＊郊外の人の移動パターンが変化し、昼間も人口が減らず、それに対応する様々なビジネスが誕生している。郊外の都市化が進み始めている。

＊近郊におけるオフィス需要は増大。これまで利用価値のなかった古い商業施設が再開発され、様々な用途で住民に利用されるようになってきている。

＊郊外の都市化は住宅価格の高騰につながっており、例えばボストン中心地の不動産価格の上昇率が9％に留まっているのに対して、郊外は3割以上上昇した。マンハッタンとNY郊外も同様。

＊郊外は公共交通網が限られるため、所得格差につながる恐れがある。

＊郊外の都市化は渋滞、価格高騰、人口過密などを引き起こし、過去のように都市部回帰の揺り戻しにつながりかねない。

原文記事：Read more on Vox

ローカルイベント

ワメアでクリスマスコンサート

カラニ・ペア・ミュージック Wrapped in a Bowコンサートは2021年12月18日（土）にカヒル劇場で開催されます。カラニは、力強さ、繊細さ、カリスマ性を兼ね備えたシンガーで、新世代のハワイアンミュージシャンの中で最も優れた才能を持つ一人です。

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カイルア・コナクリスマス・パレード

2021年のクリスマスパレードは12月11日（土）午後5時頃に開催されます。お友達やご家族、ご近所さんを誘って、ホリデーシーズンをお祝いして楽しみましょう

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ライフスタイル

キーワード

「ミレニアル世代」

「ミレニアル世代」はご存じでしょうか。米国の不動産関連の話題では、頻繁に耳にする言葉です。

アメリカン・コミュニティ調査およびアメリカ住宅調査によると、米国には6,600万人のミレニアル世代がおり、彼らは現在、全米の住宅購入市場の37％を占めているとのことです。ミレニアル世代の住宅購入に対する考え方は、上の世代とは異なります。Zillowの閲覧にこだわるだけでなく、住宅に求めるものが異なり、ウォークスルーからクロージングまでデジタルプロセスに大きく依存することに抵抗がないため、彼らのニーズや願望に対応するために、状況が変化しているのです。

一般的には1981年～1996年の間に生まれた世代を「ミレニアル世代」と呼び（25歳～40歳）、これからの不動産購入人口の中核を担う世代です。パソコン、スマホを子供の頃から持っていた世代であり、また2008年の大不況の影響を受けた世代でもあり、これまでの世代とは消費傾向が異なるとされています。

＊ミレニアル世代は住宅購入者の中で最も急速に成長している層であり、米国の住宅市場購入の37％を占めています。

＊ミレニアル世代は、初めて住宅を購入する人の中で、さらに大きな割合を占めています。全体では、若いミレニアル世代の購入者（22～30歳）の82％、年配のミレニアル世代の購入者（31～40歳）の48％が、2019年7月から2020年7月の間に初めて住宅を購入しました。

ベビーブーマー世代である両親の世代よりも不動産の購入が遅く、また大きな住宅地に執着しないこともわかっていますが、どうやってこの新し世代を取り込むかが、多くの不動産会社の課題となっています。

ミレニアル世代に関する記事は下からどうぞ。

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